樹上のゆりかご

題:樹上のゆりかご
出版etc:中央公論新社
初:2006年6月25日
価格:950+税円
著:荻原規子

主人公である、上田という少女の視点から高校2年生という高校生活の中でもっとも充実している1年間を描いた作品。
自分の感情がよくわからず、強い個性を持った同級生に翻弄されつつも、自分の考えをまとめていくそんな主人公の心の変化を描いている。
物語中に起きる事件は、最初の事件が発覚する前から犯人を読者に示すような表現があるにもかかわらず、最後までこの人が犯人だ、と突きつけることをせずに終わる。
ふわふわして、優しい作品。